アフリカ市民社会アドボカシーツアー報告

 

 2013年2月6~9日、2007年頃からTICADへの働きかけに取り組んできたアフリカの市民社会ネットワークである「アフリカ市民協議会」(CCfAの代表らを招聘し、TICAD共催機関や経済界など関係者間の対話を行いました。

2月6日午前 JICA

 JICAとアフリカ市民社会が具体的にどのように恊働できるのかを議論。TICADで採択される行動計画にもとづき開発プロジェクトを実施するJICAとの関係構築は、開発の受益者であり主体でもあるアフリカ市民社会にとって極めて重要です。

  市民社会からは、これまでのJICAの取り組みに対して敬意を表明した上で、アフリカの市民社会がTICADの下でより積極的にイニシアティブを取り開発プロジェクトを行うことが現状では難しいこと、またアフリカ市民社会によるTICAD進捗の全体・国別評価に関わることの可能性などについて提起がありました。

2月6日午後 国会議員勉強会

 本勉強会は、これまで2度行われていた国会議員連続勉強会「地球規模課題に日本のリーダーシップを!」の特別企画、「アフリカと日本の未来を考える:アフリカ市民協議会 代表団を迎えて=今年6月の「TICAD V」に向けて=」として行われました。

  TICAD Vを目前に控え世論の関心も高まりつつあること、1月のアルジェリア人質拘束事件があったこと、政権交代直後であったことなどからか、これまでの勉強会で最多の15名もの国会議員が参加しました。報告ではCCfATICADに対するこれまでの取り組みや、TICAD Vで目指される日本・アフリカ市民間の連携の強化について説明がありました。本勉強会を通して、TICADへの市民社会の参画に対して積極的な議員が多くいることを改めて実感しました。

 

2月7日午前 コンタクト・グループ

 アフリカ・日本双方の市民社会が共にTICADに向けて取り組みを強化するためにはどうすればよいのかについて議論を行いました。コンタクト・グループからは、これまでにまとめた提言書であるTICAD Vの「重点課題メッセージ」を説明。CCfAより論点が提起され、議論をおこないました。3月にエチオピアで開かれる閣僚級準備会合までに、アフリカ・日本の市民社会が共同で政策提言を発表することが確認されました。

 

2月8日午後 経済同友会

 会合では市民社会と企業の連携の可能性について議論されたほか、TICAD Vに向けたそれぞれの取り組みを共有した。経済界と市民社会の具体的な連携はこれまでほとんど議論されたことが無かった一方で、アフリカの経済成長や日本企業の積極的な投資の促進についてはTICAD Vでも主要な論点とのなっており、今後こうした交流と連携をさらに促進していく必要があることが確認されました。


2月9日午前 共催者らとの円卓会議

 2月7、8日に開催された共催者会合に合わせて開かれたものです。当初AUCからの参加も見込まれていましたが、代表団が8日のうちに帰国するため日程調整ができず、急遽アフリカ政府を代表して在京アフリカ外交団の代表メンバーが参加しました。

 まず外務省より、前日まで行われた共催者会合の報告があり、宣言文の草稿を近日配布することが示されました。CCfAは、経済、社会、平和について、TICAD V NGOコンタクト・グループからはTICAD V以後のフォローアップ・プロセスについてスピーチをしました。市民社会の議論は社会開発、特にMDGsに関するものに集中し、共催者からは市民社会の参画を評価しつつ、具体的にはTICADで何を求めているのかを率直に聞きたいとの旨が示されました。

2月9日午後 横浜シンポジウム

 9日、10日に開かれた「よこはま国際フォーラム」の一環として開催。会場には80名定員を超える参加者が。横浜市よりアフリカと横浜の関係が紹介された後、CCfAが分野別のプレゼン、ボツワナのマウンゴ・ムーキ氏は、所属団体の活動も報告。

 パネルディスカッションでは、日本でも見られる「格差」や「日本とアフリカが似ているところはどこか」など、アフリカと日本がより身近に感じられる点について多く言及されました。質疑応答では、最近話題となっている食糧安全保障や農業投資に関する問題提起がありました。

★2013年2月9日に開催した横浜シンポジウム映像

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